自宅では正常な血圧であるにもかかわらず、病院で先生に測定してもらうと血圧が高くなってしまう現象を「白衣性高血圧症」といいます。
これはふだんと雰囲気の違う病院の中に入ることで精神的ストレスを受け、これが交感神経を刺激して、血圧を上げてしまうために起こると考えられています。
白衣性高血圧症かどうかを正確に見極めるには、家庭での正確な血圧測定が大切です。
血圧は常に一定ではなく、健康な人であっても一日の中で変動しています。
普通は起床後徐々に上昇し、日中に高さのピークをむかえて、夕方から夜にかけて下がっていきます。
これを「血圧日内変動」と呼びます。
さまざまな要因による血圧の変動を確かめるためには、一日のなかでの複数にわたる血圧測定や、継続的な測定が有効です。
そして、正しい血圧値を知るには、毎日同じ時間に同じような状態・環境で測りましょう。
※家庭血圧は、少なくとも1日2回(起床時1時間以内の排尿後・朝食前・降圧薬服用前と就寝時)、安静状態で測りましょう。